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 最近バイトのお陰で帰りが少し遅くなってしまうことがあるが、私が帰りに利用する電車の駅では、ちょっと遅い時間になると他の帰る人々の様子もいつもと異なったものになるので、その違いを探し出すのがなかなか面白い。
 特に顕著なのは恋人たちである。ロマンチックな夜を過ごした帰り道であるからなのか、彼らの間には彼らだけの空気が漂っている。また恋人たちそのものが多い時間帯でもあり、駅はそんな空間であふれている。私には共感しえない辛い空間である。
 二人のムードが高まると、彼らは駅のあちらこちらに立ち止まり、周囲を気にせず行動するようになる。
 先日改札口に行くと、改札機の手前で二人の男女が立ち止まっていた。近くに寄ってみると、彼らは少しずつ距離を縮めながらじっと見つめあっている。私からは女性の表情しか見えなかったが、実に真剣な眼差しである。言葉を交わしていないが、何か通じ合っているのだろう。
 だが私はその様子を見た瞬間に吹き出してしまった。彼らが自分達の空気に没頭してなければ笑ったことが気付かれ、一悶着あったかもしれないので危なかったわけだが、理由は分からない。駅ではよく見かけることで、わざわざ笑うようなことではない。彼らの顔が滑稽だったわけでもない。改札機の手前にはいたが、邪魔になる位置ではなかったし、私は彼らを皮肉っぽく笑ってやろうと思ってもいなかった。
 けれども私は反射的に笑ってしまった。人の真剣な行動を笑うというのは良くないことだと分かっているつもりだったが、そうでもなかったようである。これはなかなか危険なことではなかろうかと心配になってしまう。
 それともそんなことができるのが妬ましくて仕返ししてやりたかったのだろうか。それはそうかもしれないが、あまりにみっともない仕返しである。
 今はバイトが終わって疲れてたんだろうと思っている。いずれにせよ、笑うということはそもそも挑発行為であったとも聞くので、注意しなければならないなと思ったのだった。
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