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 バイクで信号を待っているときの退屈さと言ったら無いのであって。
 この間長い信号を待っているときに、私と平行に進まんとして歩行者信号の変わるのを待っている数人のグループが喋っていて、それは普通のことなのだが、如何せん退屈なので少しそちらの方を見やって格別面白いこともなかったのでまた正面の信号に視線を戻した。
 面白いこともなかった、というよりもずっと凝視していたら怪しまれるかもしれないと思って視線を外したのだと思う。ところで自分があのグループの中にいたとして、信号待ちのフルフェイスが微動だにせず此方をじっと見ていたらさぞ恐かろう、と想像してみて、何故かワクワクした。
 学園祭のお化け屋敷やら肝試しやら、人を怖がらせる体験をした人は多いと思われるが、あのときの得も言われぬ快感というのは何なのだろう。人は、他人の知らないことを知っていると少し気持ちよくなるものだが、お化けに身をやつす快感はその優越感の疑似体験かもしれない。徹底的に自分が相手にとって「分からない」存在になっても、自分は自分であって「分かる」存在である。そんなお化けのマッチポンプ式な楽しみは、実に歪んでいて、実際の人間がやっていたらその人はまず間違いなく堕落するなあ。
 そんなことを考えて漸く信号が青に変わってくれた。
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