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 生まれてこのかた、本当の日の入りを見たことが無かった。私の知る日の入りとは太陽が山やビルや雲の中に入ってしまうものだった。本当に太陽は地球の裏側に去って行ったのだろうか?私たちの知らないところで、気まぐれに方向転換しているかもしれない。はたまた、私たちが見ている太陽は毎日新しく更新されたものかもしれない。この星は太陽系の惑星?何だよそれ。

 生まれてこのかた、本当の海を見たことが無かった。私の知る海とは、日ごろ食卓に出てくる魚たちがすんでいるらしいところだった。日本列島や世界の大陸を囲む青いところ。夏に人々がひしめき合って、楽しいふりをするところ。私たちの生命の源?何だよそれ。

 

 

 先日本当の日の入りと本当の海をこの目で見ました。本当の日の入りというのは大きな大きな火の玉が、本当の海の中へ入ってゆくことを言います。その大きな大きな火の玉に照らされた本当の海は、朱色に輝くのです。この星の誕生期を思い出させる赤い海とあの星の終わりを連想させる赤く膨張した火の玉、不思議な光景でした。

その輝く水面に見えるのは波でした。本当の海は波で自己主張をしながら、少し強がっているようでした。水中を覗きながら、私ははじめてこの星に誕生したプランクトンのように漂います。海とは違って自己主張だなんて、できません。ただの人間ですから。海の中は生命で溢れ返っていました。色とりどりの、へんてこな形状の生き物たちで溢れ返っていました。カンブリア紀の爆発にも引けをとらない生物相。私が手を伸ばしても彼らは何も気にしません。私はただの人間ですから。空からの光が水中できらきらと輝き、私が放出した二酸化炭素も柔らかい球体になって輝いていました。

 

これが地球の本当の姿なのかもしれない、美しいと一言でまとめてしまうには勿体無い世界を見ました。ただの人間は、豊かさに満ち満ちたこの星に住まわせてもらっているに過ぎないのでしょうか。
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