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  今年の大型連休は飛び石の休みでしたが,みなさん多様な(多用な)休日を過ごされたことと思います。私は,連休の後半は京都に帰って,農作業をしていました。

 

 私の実家の一つは兼業農家です。今の時期は家は農繁期,先日は苗代作りをしてきました。田植えをするには苗が必要,その苗は(最近では買う人も多いのですが)田圃の一部でまとめて大量に作り,育ったものを田圃全体で使います。その苗の育つ場所を作る作業でした。苗床となるケースに土を入れ,籾を蒔き,別の土で蓋をする。田圃の一部を区切って畦を作り,水を入れる。畦を耕して平らにして,ケースを並べる。新聞紙を被せ,寒冷紗をかける。これだけの作業です。一日がかりです。日ごろ慣れない都会っ子には田圃の中で歩くだけで筋肉痛です。日ごろ慣れない都会っ子には出てくる虫の名前すら分かりません。

 

 ところで,農作業が「スローライフ」として,定年後や脱サラした方々に人気というのは続いているんでしょうか。分刻み,競争激し,心磨り減る毎日から開放され,自然の下自給自足の素朴な生活…。文字通り,牧歌的生活(畜産業だが)。私も手伝うようになるまでは同じように考えていました。しかし,やってみると,やはり,牧歌的なイメージに留まったものだったんだな,と考えるようになりました。

 

 まず,けっこう時間はシビアです。分刻みとは言いませんが。けど,期日に追われるのと,案外大差ありません。「今日中に耕しておきたいのに!」って日に雨が降ったりします。競争はどうでしょうか。出荷するとしたら中国やアメリカの安い農産物と勝ち目のない価格競争がある,ってところでしょうかね。人的な競争は少ないか。何より実感するのは,どこかの時点でいきなり農業を始めた人が自給自足でやっていくのは極めて困難,ということです。父の言葉に,「道楽で農業をやってる」「農業やるために働いてる」というものがありました。それなりの規模しか持たない場合,自給自足するにしても,その生産費はかなり嵩みます。作る段階で必要な資金は?農産物を売っても足りないゆえ働くしかない,となるわけです。自給自足をできるのはある意味「富農」なわけです。死語?

 

 農業自体は魅力にあふれています。面白いです。時期によって変わる風景を楽しんだり,辛い赤唐辛子としし唐を一緒に作ると辛くない赤唐辛子が出来たり(笑)世間事情が分かったり(笑)虫や蟲や猿などと真剣に争えたり(笑えない)。スローライフを期待したら案外生きにくいスタイルかもしれませんが,都会人特有の牧歌をやめて,農村の歌を歌えるようになれば,本当に楽しめるかもしれません。私もまだまだ修行です。

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