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イラナイ魚

 

 

 魚が死んでいる。

 ある漁港にて私が思ったあること。

 20センチ程の魚たちが、防波堤に死んでいた。

 10匹弱、小さな円を作るように、

 ひっそりとも言えないが存在感を示している訳でもなく、

 死んでいた。

 

 それは、波に打ち上げられたのではなく、

 人間に捨てられていた。

 なぜなら、この魚はイラナイ魚だからだ。

 人間にとっても、地球環境にとっても、この世に

 必要でないからだ。

 

 白い砂にまみれて、コンクリートと同化していた。

 地面から盛りあがった部分が魚なのだ。

 魚だった部分が盛り上がっているのだ。

 一瞬、遥か昔にあった戦争を描いた彫刻に思えた。

 身を守るための保護色?なんて皮肉だ。

 

 なぜ、釣り人はあの魚たちを見なかったのだろうか。

目には留めたが、魚だとは気づかなかったのか。

目には留めたが、魚だとは思いたくなかったのか。

 

 私は陸の魚たちに背を向けて

 水の魚たちの方を向く

 そうして、釣り人の物まねをするのだ。

 

 後ろに何かがある。いや、いる?

 善だとか悪だとかどうでもいい。

 夕日よ、彼らを火葬しておくれ。

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