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 実るほど頭を垂れる稲穂かな

 収穫の季節。私はこの句を噛みしめる。実に佳い句である。実れば実るほど、頭を下げて謙虚な姿勢になる、稲穂、かな。この「かな」というのがいい。教訓じみず、ただただ素直に感動する姿勢。俳句本来の姿勢である。「同じですあなたとわたしの大切さ」にはこの情緒がないのだ。正岡子規が怒り出すだろう。

 ところで私は「謙虚」という言葉を使ったが、この言葉だって句の中には全く現れていない。実るほど頭を垂れる稲穂を見て、それを「謙虚」と解釈するか、「寡黙」と解釈するか、或いは「首痛そう」と思うのか、それは読者に任されている。言葉が無限の想像力をかき立てる。これでこそ芸術、である。

 たった17文字にこれだけの情感を込められる俳句なる芸術の何と素晴らしいことか。私も俳句にならって今回は早めに筆を置こうと思う。

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