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 大根を買おうとしました。一本198円。下宿生で忙しい身,そうそう一本丸ごとを使い切るほどの余裕はまだありません。そんなわけで買うのは半分カットのもの。葉っぱに近いほうは120円。下のほうは85円。ちょっと普段より高いなあ,それはさておいて下の半分を購入しました。

 そこでふと疑問。何故違う。同じ大根の上と下で何故40円違う。
理論的にはどういうことに根拠がありそうか,調べてみました。大根は葉に近いほうは甘く、地に深いほうは辛い。それだけ。甘いとサラダとかにできるし,辛いと大根おろしにしたりできる,という。

一般には甘いものの方がそりゃ価値が高いのでしょうね。きっと。サラダに使えると便利ですし。しかし,それは葉のぎりぎり下部分と,根っこの先端を比較したら言えるでしょうが,「上半分の一番下」と「下半分の一番上」では差は皆無なわけです。それで40円を差につけております。貨幣価値というものは難しいものです。

医療保険の話。アメリカを例に取りますと,中指切断と薬指切断。中指を治すなら60000ドル,薬指なら12000ドル。どっちとりますか?というのが保険に入っている貧困層に対して示された選択肢だった,という事例があります。その他,普段使うからだの部分ほど金額は跳ね上がります。全うな感覚を持った人々なら必ずや違和感…いや嫌悪感を感じるであろうこの仕組み。大根の甘い辛いで済んでいた話が,ここまで来ると生々しい。

使用価値という観点で見ているわけで,すべてが道具化しているわけです。それが貨幣に出るとこういうことになるのですね。それ以来大根を見ると切断された指を思い出します。

感じる理不尽さと嫌悪感を失わないでいることが,ここに潜む問題点を観る最大のモチベーションになるように感じます。大根でやってるんだから人間でも同じ,そこを大いに疑問視できます。人体とは別の倫理がある,と言われそうですが,同じです。
 

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