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 「心」という漢字を見ていると、不思議な気持ちになります。何とも曖昧な、ばらけた一字。心臓の形から作られた象形文字だとか。一画目は大静脈ね、などと考えると納得がいくようないかないような。

 

でも、私が不思議な気持ちになるのは、これが「こころ」を示すところです。「こころ」。一体「心」が指す「こころ」とは何か、と考えると眠れなくなりそうですが、それでも何かこう掴めない、揺れ動く、という印象のある「こころ」。それを示すのに適当な一字ではないでしょうか。ためしに一度「心」と書いてみてください。次に、三度ほど「心」と書いてみてください。三、四画目などは特に、一つ一つ味が出てくるでしょう。「国」とか「命」とかの字はどこかがっちりした字で、何か頑固にすら思えてきます。それに対して「心」。柔らかい感じのような気がします。

 

 「心を一つに」というのはよく聞くフレーズで、特に大人数で何か同じ作業をする時にまとめる側の人間がよく言います。しかし、字面の上でもなかなか同じものが書けない「心」が一つになどなるのでしょうか。個人一人の中でも「心」は一つに留まらないでしょうに。「心を一つに」は「不可能なことをとにかくやれ」という本音を暗喩しているのかとひねくれたくもなります。同じようなものに「心を乱さず集中して」というフレーズもありますが、乱れない「心」など、「心」ではありません。

 

 ちなみに、この「心」という字は学年別配当によると小学校二年で教えるそうです。残念ながら経験したことを覚えていませんが、何と言って教えた、教えているのでしょうか。ひたすらに心、心、心、心、心…と書き取らせるのでしょうか。それでも小さい、字に慣れない人が書いた「心」は、むしろ美しいようにも思います。大人になるとこの文章のように明朝体ですから。たった四画のこの字は、いろいろと含蓄のある字です。
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