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さむい。
平仮名ではあんまり伝わらないなあ。ここはひとつ漢字で「寒い」とすると、多少はしかつめらしくてグッド。だけども話し言葉では漢字もへったくれもないから、ほんとうにさむくてさむくてたまらんときには「さぶい」、あるいは最近では形容詞の語幹だけで切って感動詞的に言うのが流行ってるらしいから、「さぶっ」などと言ってみたりするよ。わたしは。
この「さぶい」という訛り方は関西地方独特のものかと、関西地方出身のわたしは井の中の蛙な感じで思っていんだけど、実は式亭三馬の『浮世風呂』っていう本の中でも「さぶい」と言ってる人がいるらしいんだ。つまり200年前の東京にも「さぶい」という言葉はあったんだね。ところで、場所を移して北海道地方には「しばれる」という言葉があって、地元の人に言わせると北海道の寒さは「さむい」とか「さぶい」なんかじゃ言い表せないんだって。分かる気がするよね。「しばれる」。ものすごく寒そう。っていうか何か痛そう。
言葉は記号としての意味を持ってるだけじゃなくて、音声が醸し出す雰囲気も一緒に連れてる感じがするなあ。[シバ]っていう音節は英語でもshiverで「悪寒」みたいな意味があるし、shivっていう言葉は「ナイフ」とか「カミソリ」を表してる。感覚的に同じものがあると思うんだ。インドだとシヴァは破壊神の名前だね。どかーんっていう感じ。そういえば日本語にも「縛る」っていう動詞があるじゃない。ぎゅうぎゅうぎゅう痛い痛い痛い!って感じ。「しばれる」ってそういう色々な「感じ」をごった煮にした寒さを表してるんじゃないかなあって思うよ。
あ、でも柴犬は可愛いよね。犬はよろこび庭かけまわり。ああ、冬が始まったなあ。