孝太郎編集員と、ゲストの方とで、かわるがわる記事を書いてゆきます。孝太郎本体に関するお知らせ(ex.第○号を出しました!)をここですることもあります。
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確か私がまだ3歳か4歳の頃であっただろうか。現在住んでいる家に引っ越してきたその日、我が家が建っている一帯にはまだ電気が通っておらず、蝋燭の灯りで一晩を過ごすことになった。寝る前に少しだけ外に出てみようかという話になって、肌寒く、どこか張りつめた空気が漂う中、姉と一緒に外に出て空を見上げてみると、そこには無数の星が川のようになって輝いていた。
私の住む地域は田舎ではあるが、引っ越してきたばかりの頃から、開発はどんどん進んできている。人が増え、建物や商業施設が増え、交通機関が便利になるにつれて、空に見える星も少しずつ減っていった。現在では、あの日見えた星空をもう一度眺めようと思っても、決して叶うことはない。
科学技術が進歩する中、我々の身の回りはどんどん便利になり、以前よりも生活は快適になった面が多いように思う。しかし、便利になっていく一方で、確実に我々は何かを少しずつなくしてしまっているようにも感じる。決して、今の便利さを捨て、昔に戻るべきだと主張するつもりはない。だが、なくしてしまい、見えなくなってしまった「何か」に目を向けることなく、このまま便利さを享受し続ければ、我々は、いつか後悔してしまう気がしてならない。
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