孝太郎編集員と、ゲストの方とで、かわるがわる記事を書いてゆきます。孝太郎本体に関するお知らせ(ex.第○号を出しました!)をここですることもあります。
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通りすがり
草叢を歩きました。頭上には紅くなった木々がありました。着いた建物の階段に腰を下ろしました。
ふと気づくと足下に何かくっ付いていました。見慣れた「くっつきむし」と、見慣れない草の実たちでした。軽く通っただけなのに、前にも後ろにも付いていました。平べったいの、丸いの、黒いの、緑のとありました。
とりあえず取って放りました。一つとると指に粘液が残りました。顔をしかめて次々と取りました。ですがどんどん取りにくくなりました。なんとかやっとで取りきりました。
「お前についていく中で 新たな世界を夢に見た ここでどうせ捨てるなら せめて大地に投げてくれ」
指先に残る粘りからそんな声が流れてきました。
詠うような、はかない声でした。
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