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 以前時間をもて余した際に、暇潰しで自分の腕時計を書いたことがある。その時は暇潰しといえど気力も体力も十分に残った状態だったので、かなり丁寧に模写しようと思い、じっくり観察して自分のできる限りでかなり腕時計を分析的に描いてみた(つもりだった)が、どうしても本物らしくない、違和感の残るものしか描くことができなかった。ものの形をつかむのに慣れてきたと思っていた矢先だったので、振り出しに戻ってしまったとひどく落ち込んだものだった。
 しかし後日また暇があって、今度は現物を見ずに頭の中で覚えていた特徴を掘り起こしつつ描いてみると、不思議と先日は表すことのできなかった本物らしさを描くことができた。
 首を傾げつつ、その横で、今度は腕時計を分析的に観察しつつ描いてみた。やはり本物らしさは現れなかった。結局、何故そうなったのかはよく分からなかった。
 しかし後になって、現物を見ながらでは腕時計が上手く描けなかった原因の一つが分かった気がした。無論私の分析が拙かったのもあるだろうがそれをあえて除いて考えると、最初から分析的に描こうとするあまり、目に見えているものを無心に写すことを忘れてしまっていたことがまずかったように思われる。。逆に現物が目の前にない時は、それを強く頭に浮かべて頭の中の像を必死に表そうとした。そうして描いた絵は分析的に描いた時より上手くできた。感覚像はきわめて正確であったということである。
 自分が思っている以上に頭は外部のことを敏感に感じ取っているようである。勉強中に二階の部屋から一階のトイレに行く時、私には誰かが入っているかなんて分からないはずなのに、何となく誰も入っていないと思う時がある。そしてほとんどは当たっている。勉強中でも頭は無意識のうちにトイレのドアが開閉する音の有無を確認しているのである。それが自分は覚えていないから、虫の知らせのようにふと感じたように思われる。私の頭は思い違いを起こすことがよくあるから、それに絶対の信頼を置くことはできないけれど、頭がかなり正確に現実を捉えているのも確かなようである。
 直感と呼ばれるものも、案外この類いなのかもしれない。女の直感はよく当たるというが、これは実は女の頭が相当注意深いことを意味しているのではないだろうか。女という生き物の怖さの由縁である。
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