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 私は柴犬を飼っていて、それなりに可愛がっている。彼の仕事はもっぱら愛玩されることで、多少は番犬の役割も果たしている。それ以外の時間はとにかく寝ている。犬は一日に1415時間寝るらしい。夢を見ているのか、時折足を動かしたり、突然吠えてその声で自分がビクッとなったりする。

 そんな彼を見ていて一番面白いのが、ご褒美やおやつをもらった時の喜びようだ。特に、豚の耳や牛のアキレス腱など、よく噛んで味わう堅いものの時に、その喜びが激しく表現される。名づけて「よろこびのダンス」。まず、その「えもの」を直視せずにおもむろに近づき、偶然見つけたかのようにハッと目を開く。そして「えもの」を前脚や口先で転がし、その感触を確かめる。その後もなかなか「えもの」を咥えたり足で押えこんだりしようとせず、頭を伏せ尻を突き出した戦闘態勢でその周りを飛び回る。明らかに、「えものが生きていて捕まえるのに苦労している」というシチュエーションを自ら演出しているのだ。

 ホイジンガは我々人間を他の動物から区別して、「ホモ・ルーデンス」(遊ぶ人)という名を与えたが、遊ぶのは人ばかりではないと、彼を見ていつも思う。彼がやっていることは、幼児がする「おままごと」と本質的に変わりない。動かぬ肉片を生きた獲物とみなし、生きている証拠である獲物の「動き」は自作自演する。完全なる「狩りゲーム」を彼は創造し、自らを楽しませているのだ。

彼の散歩をしていたら、彼がふと足を止めた。視線の先には猫がいて、道端にはえた猫じゃらしとひとりでじゃれていた。実に楽しそうだった。
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