孝太郎編集員と、ゲストの方とで、かわるがわる記事を書いてゆきます。孝太郎本体に関するお知らせ(ex.第○号を出しました!)をここですることもあります。
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「わたし…ずっと前からあなたのことが…!」
はいストップ!私には疑問だったんです。あなたの「こと」とは何なのかと。あなたが好きなのではなく、「あなたのこと」が好きなのです。英語に直すと、I love the things about you.でしょうか。違和感があります。
「こと」は日本語文法で言うところの形式名詞ですから、抽象的で漠然とした内容を指します。それは「あなたの思考」であったり、「あなたの生き方」であったりするわけですが、「あなたの顔」は「こと」に含まれません。「あなたのこと」はあくまで抽象的な内容です。
(これを理解するのに便利な例文。「彼を持ち上げる/彼のことを持ち上げる」―前者は物理的に抱っこしていますが、後者は周りに彼の良い噂を吹聴して彼の評価を上げているわけです。)
逆に日本語で「あなたが好きです」と行ってしまうとどんな感じがするでしょうか。私にはやっぱり英語「I love you.」の直訳のように響きます。現代語で言う「愛」がそうであるように。
何が西洋っぽいのかというと、そもそも「あなた」なるものがアプリオリに存在するという感覚。日本的な感覚では「あなたのこと」無しに「あなた」は存在し得ないし、それはたとえ恋人であろうとも到達できない奥の方に存在する「あなた」なのだろうと思います。「あなた」という言葉は遠くのほうという意味の「彼方」が元々です。
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