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私の住む地域は少しばかり、京都の碁盤の目から外れたところにあるので夜はやや暗い。とはいってもいたって普通の住宅街なので、星空の見え具合はといえばこれもまた「普通」くらいだ。しかし先日表に出でみると、めずらしいことにずいぶんとお星さまがおでましになっているではないか。
ちょうどそのとき友達との別れ際であったので、その友達と一緒に「めずらしいね」と夜空を眺めた。中学生のころに習った方法で、カシオペア座から何倍分線を延ばして、北極星を見つける。あの星・・・かなぁ?なんだかめずらしいお星さまに紛れて、漁師の心強い見方も、今夜は影が薄い。またまた中学生のころの知識を引っ張り出してきて次は夏の大三角を見つける。(これは友達が見つけてくれた)綺麗だ綺麗だと同じ言葉を繰り返した。天球に星が貼り付けられている?そんなばかな、見れば見るほど奥行きが出てくるじゃないか。見れば見るほど、お星さまは遠くなっていくじゃないか。
夜空を仰ぐことなんて、なんだかとても久しぶりだ。ずっと見ておきたかったが、慣れない姿勢を続けていたために急に首が痛んできた。その痛みが私を急に現実に引き戻した。その引き戻し方はほんとに非情だ。「帰ったらあれもこれもしなくちゃ・・・お風呂から上がったら明日の準備もしなくちゃ。」という考えが頭をよぎる。お星さまの遥か下方で、ちまちませかせか動き回っている自分に失笑させられた。
お星さまを見つけてくれた友達とベラベラと喋り大通りまで見送ったあと、ぷらぷらと自宅へと足を運ぶ。「今日は部屋からお星さまが見えるかもしれない。」と、もう一度夜空を見上げる。
「あれ?」大三角とカシオペアの半分が雲に飲み込まれていた。ほんの数分間のことだったのに。なんて勿体無いの!あんなに綺麗だったのに。みんなも見られればよかったのに。この町だって昔よりは明るくなってきているんだから、もうしばらくは、あんな夜空見られないかもしれないよ。