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お店の店員は、お客さんの探し物がすぐ見つけることができるように、店に何があり、それが何処にあるのか大体分かってないといけない。しかし目まぐるしく入れ換わる店の品の全てを把握するのは大変なことだ。ちゃんと等しく覚えたくとも、自分の気になるものは覚え、どうでもいいものはすぐ忘れる。
ある時40代くらいのおっちゃんに漬物の場所を聞かれた。漬物なんて以前は店になかったし見覚えもなかったが、私は大好きなキュウリの醤油漬け、すなわちキュウリのQちゃんが店に入り嬉しく思っていたことを思い出し、それによって無事漬物のある場所に案内できた。
食欲は、私の仕事に対する真面目さの何倍にもなる力を持っている。どんなものであれ欲はやはりすごい力なんだなと思った。そして、自分はこれを使いこなせてないなとも感じた。振り回されているわけでもないけれど。何かやりたいと思うなら、欲を目的とうまく重ねるのが手っ取り早いのだろう。
悟りを開くため?「欲を捨てよ」とかいうことを聞くが、欲を捨てたら人間は死んでしまうんじゃなかろうかと思う。悟りを開いたらどんな気分なのかなと思うが、欲がxy座標上の原点からありとあらゆる方向に長短様々に進んでいるベクトルとすれば、悟りは原点からxy平面に垂直にパーンと突きぬけた直線のようなイメージがある。+∞の頂に這い上がれば、-∞のド底辺にも突っ走る。しかし知らん顔というか。そんなのにはあまりなりたくないと思う。
自分が思わず欲をむき出しにする時がごくたまにあるけれど、それは後から思い出すと何だか笑える。しかし知らん顔していた自分は思い出してもちっとも面白くない。欲が引き出すずぶとい力が、滑稽で、しかし想像以上に逞しいからなのだと思う。