忍者ブログ
孝太郎編集員と、ゲストの方とで、かわるがわる記事を書いてゆきます。孝太郎本体に関するお知らせ(ex.第○号を出しました!)をここですることもあります。
カレンダー
05 2025/06 07
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
最新CM
[02/10 編集長]
[01/04 編集部紅一点]
[06/01 なんばぁ]
[05/13 日曜担当者]
[05/10 いちこ]
最新記事
(04/03)
(11/17)
(07/21)
(02/10)
(01/01)
最新TB
ブログ内検索
[382] [381] [380] [379] [378] [377] [376] [375] [374] [373] [372]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 不思議な先輩に出会った。工学部4回生の方で、光や音データの処理について研究しているという。将来的には、例えば、奥行きや質感を伴った映像情報を保存できる仕組みができれば、文化財保護などに活用されうるらしい。

 そんなご本人が特異な感覚の持ち主で、自己暗示能力が尋常ではない。実際には存在しない光や音情報を脳内で作り出し、それをありありと感じることができるのである。例えば、街角で素人バンドが演奏を繰り広げていて、ドラムが特に調子っぱずれで聞くに堪えないと思ったら、ドラム音だけを脳内で消去し、より正確なリズムを「脳内ドラム」で刻んで合成することによって、かなりましな演奏を自分だけ楽しむことができるのだそうだ。同じ原理で、合唱団の中の気に入った人の声だけを聞いたり、下手な人の声だけを消したりすることはおてのもの。ソロアーティスト同士の架空コラボレーションを脳内で開催することもできる。

 この能力は、その他のあらゆる身体感覚に及ぶ。視覚的な面では、目の前の白いコップに金メッキをかけたり、無地の壁に瞬時に壁画を描いたりできる。アロマテラピー検定1級を持っており、「ベルガモットとラベンダーを混ぜた香り」など、任意の嗅覚情報を鮮明に想起できる。また、眠れない夜は、まず全身が冷たい水に浸ったイメージをすると体がぶるぶる震え、次いで温かい湯に入るイメージをすると全身が一気に緩んで温まり、スムーズに眠りに入れるという。

 彼に言わせると、「自分が持っている程度の能力はたいしたことはない、もっとできる人もいる」のだそうだ。そういう人は、目の前の現象が実際存在するものなのか、自分が想像しているものなのか、その区別もつかなくなるらしい。

 私自身はこのような能力を一切持ち合わせていないので、彼の話を聞いた時には、いささか誇張した話なのではないかと思った。しかし実際そうでもないようだ。感覚の仕組みについては私も興味を持っており、継続的に勉強しているので、この出会いは大変画期的なものである。彼と似たような能力を持っているという人がいらっしゃれば、ぜひ教えていただきたいと思う。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
<< 10/29 HOME 10/26 >>
忍者ブログ [PR]