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斉藤美奈子氏の発言が結構前から好き,好きってのも変ですが,何かしらしっくりくるものが多いです。斉藤氏は朝日新聞の文芸時評を担当されていて,フェニミズムから多くの社会分析で発言を行っておられます。

 

その斉藤氏の示す「それってどうなの主義」というものがありまして,最近は筆者もかなり共鳴しております。主義者の連盟もあります。「それってどうなの主義者連盟」。略して「そ連」。いや,氏の命名ですよ。ほんとに。

 

「それってどうなの主義」とは何か。以下引用は白水社「それってどうなの主義」より。「何か変だなあと思ったときにとりあえず,『それってどうなの』とつぶやいてみる。ただそれだけの主義」だそうです。そしてそれらの意義は,以下引用。

 

一、「それってどうなの」は違和感の表明である。

 世間に流通している常識、言葉、流行、情報、報道などに違和感を感じたときには「それってどうなの」と口に出して言ってみる。その違和感は、たとえ小さくても長く心に保存・蓄積され、世の中を冷静に見る癖をつけてくれるでしょう。

 

 一、「それってどうなの」は頭を冷やす氷嚢である。

 人生の中で重要な決定を下すとき、大きな波に呑まれそうになったときには「これってどうなの」と自問する。それは頭の熱を下げ、自分を取り戻す時間を与えてくれるでしょう。

 

 一、「それってどうなの」は暴走を止めるブレーキである。

 だれかが不当な扱いを受けていると感じたとき、周囲でよからぬことが進行していると感じたときには「それってどうなの」と水を差す。相手がふと立ち止まるキッカケになるかもしれません。

 

 一、「それってどうなの」は引き返す勇気である。

 会議の席で寄り合いの場で、あれよあれよと物事が決まっていくことに抵抗を感じたら、手をあげて「それってどうなんでしょうか」と発言する。意外な賛同者が現れ、流れが変わるかもしれません。

 

 「それってどうなの主義」とはすなわち、違和感を違和感のまま呑み込まず、外に向かって内に向かって表明する主義。言い出しにくい雰囲気に風穴を開け、小さな変革を期待する主義のことなのです。「それってどうなの」に大声は似合いません。小さな声でぼそぼそと、が効果的。ではみなさん、小さな声で唱和してみましょう。それってどうなの?

 

引用終わり。

空気を読むことをまず求められるガラスの関係の場所ほど,この「それってどうなの主義」は効力を増すように感じます。小さな声で「王様は裸だ」と主張するわけです。面と向かって戦うばかりの体育会系批判だけでは相手も堂々と的を狙ってきますよね。ぼそっと言われた一言だと,相手はこちらを攻める前に一旦自分を省みないでいられないはずです。相手に知性と良心があれば,ですが

で,いろいろ見て,社会問題だけでないことまでやってみると,案外言える言える。なかなか世の中裸身の王が多いものです。あくまで細々と,でも目線だけはしっかり持って,「それってどうなの」と言い続けたいと思うわけです。
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