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ベートーベンといえば、いわゆる「運命」とかエリーゼのためにとか、「第九」とかを作曲した人だ、と多くの人が思うだろう。また、世界史を勉強していれば、ナポレオンと交響曲第3番のエピソードを知っているという人もいると思う。
別にあげられる彼の特徴といえばやはり難聴であろう。これは作曲家として致命的とさえいえるばかりでなく、自分の作った曲を自分で聞くことができない悲しみを伴っていたに違いないと思われる。
その難聴がファクターになっていたかどうかはわからないが、ベートーベンは非常に厳格な人だというイメージが強い。彼の曲は推敲に推敲を重ねてできたものであるらしい。ひとつとして書き直した箇所が見られないモーツアルトのものとは対照的に、ベートーベンは一旦書いたものをぐちゃぐちゃに塗りつぶしてしまったり紙を破り捨ててしまったりといったことがあったとどこかで読んだ。
さてそんなベートーベンだが、音楽をきいてみると、なんというか優しさとか温かさのようなものを感じる。先日「のだめカンタービレ」というテレビドラマ(もとは漫画だが)が放映されていたが、それのオープニングテーマにベートーベンの交響曲第7番の第1楽章の一部が使われていた。「苦悩を突き抜けて歓喜へ」といった言葉は置いておくとしても、特にこの曲の明るさ、楽しさに触れて、ベートーベンをただの頑固者の難しい怖いやつと思うことはないだろう。(実はこの曲は第2楽章が特に人気があるがこれは短調である)
ところで、いつか「第九」を聞いていて思ったことだが、この曲中、よく見ていると、オーケストラのすべての楽器にスポットライトが当たるようになっている。胸のときめくような事実である。
こんなベートーベンを、是非みんなにも聞いてほしいと思うのだ。